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加齢黄斑変性
加齢黄斑変性とは、加齢などによって目の網膜のほぼ中央にある「黄斑部」に障害が起きる目の病気です。「視野の中央がよく見えない」「ゆがんで見える」「暗くぼやける」など見たいところが見えなくなるなどの症状が現れ、失明に至る場合もあります。白内障などと比べると耳慣れない病名かもしれませんが、最近日本でも急増し、中途失明原因の上位となってきました。発症の原因はまだよくわかっておらず、高齢化のほか、欧米化した食生活や、紫外線やパソコンなど強い光による酸化ストレスの影響も考えられていますが、根本的な治療方法はまだ確立されていません。
この病気が起こる「黄斑部」には、視細胞を傷害から守っていると考えられている、ルテインという色素成分が存在しています。最近では加齢黄斑変性とルテインとの関わりについての研究が進み、加齢黄斑変性の予防にルテインの摂取が有用ということがわかってきました。また、ルテインは水晶体にも存在し、白内障手術後の紫外線の影響から網膜を守るという研究報告もなされています。
目の構造と視覚の仕組み
青色光線…紫外線に近く、目に悪影響を与えるとされています。
加齢黄斑変性の進行例
加齢黄斑変性は痛みがなく、片目ずつの発症が多いので、かなり視力が落ちるまで自覚しにくい。
加齢黄斑変性はもちろん目のトラブルに早く気づくために
ふだんの生活のなかでは、見え方の変化に気づきにくいものです
目のトラブル発見のヒントをご紹介しましょう
毎日同じ風景を眺めよう
毎朝、起きたら窓から同じ風景(看板など目標を決めておきましょう)を見るなどを習慣にしておくと、変化に気づくこともあります。また、新聞を読んでいて、いつもと見え方が違うと要注意です。
40歳を超えたら年1回、
50歳を超えたら年2回、
眼科で検診を受けましょう
ときどき、片目だけで
見てみましょう
片方の目が悪くても、もう一方の目が補うため、気づかないことがあります。
加齢黄斑変性の予防をサポートするおすすめの成分
ルテイン
緑黄色野菜などに含まれる抗酸化力の強いカロテノイドの一種。網膜の黄斑部や水晶体に多く存在し、加齢黄斑変性を予防し、紫外線などの酸化ダメージから目を守るだけでなく、白内障の発症リスクを抑えるとも考えられています。体内で合成することはできず、加齢とともにルテイン量は減少することがわかっていますが、摂取することで網膜の黄斑部のルテイン密度が上昇することが確かめられています。
黄斑部のルテインは加齢とともに減少する
日本人100人の正常眼の黄斑色素(ルテイン)量を、共鳴ラマン分光法によって測定したもの。加齢とともに減少していることがわかる。
尾花明 FOOD STYLE21, 3, 2007
加齢黄斑変性眼の黄斑色素(ルテイン)量は正常眼より少ない
97人の加齢黄斑変性患者の黄斑色素量を共鳴ラマン分光法によって測定した結果、同年齢の正常眼に比べて色素量は有意に少なく、また病態が進むほど色素量が低値であった。
尾花明 FOOD STYLE21, 3, 2007

ラマン分光法:黄斑色素密度を測定する最新の方法で、ある物質の分子の振動と、それがはね返す散乱光の波長との関係を応用したもの。
下の図(アムスラーグリッド)を、30cmほど目から離して片目を隠して中央の点をよく見ます(必要な場合には眼鏡をかけましょう)。反対の目も同様に。
加齢黄斑変性の人は、このように格子が波状に見えます。または、暗い部分やぼけた部分が見えます。
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