

小林製薬 中央研究所 通販食品開発グループ
今野 剛志 研究員
今野 剛志 研究員
日本人の野菜不足は、健康維持にとって、深刻な問題です。
最近のデータをもとに、野菜摂取についてご紹介します。
最近のデータをもとに、野菜摂取についてご紹介します。
生活習慣病予防など野菜には大きな効用が
野菜は、おいしさはもちろん、ビタミン、ミネラル、食物繊維などを豊富に含み、これらの栄養素は、循環器疾患や、がんなどの生活習慣病の予防に効果的とされています。野菜の栄養素を適量摂るためには、野菜を1日350g食べる必要があるというデータがありますが、野菜の栄養素をバランスよく摂るためには、1種類に偏らず、多くの種類の野菜を摂ることが必要なんですね。

日本人の野菜摂取量の減少を嘆く私も、ひとり暮らしで野菜不足を実感しているひとり。先日1日に食べた野菜の量を測ると95gほどでした。
実際に350gの野菜を並べてみましたが、この量を毎日食べるのはかなり努力が必要です…。
実際に350gの野菜を並べてみましたが、この量を毎日食べるのはかなり努力が必要です…。
野菜不足を意識したサプリメントを開発
日頃野菜不足を認識していてもなかなか量も種類も増やせないのが現状だと思います。野菜不足を補う方法として、おやつに野菜を使用したものを食べる、飲み物を野菜ジュースに替えるなどがあります。しかしこれらの方法は食べたり飲んだりする量が多く、実践しにくい方も多いでしょう。野菜が不足しがちな現代人は、サプリメントなども有効活用して、野菜を積極的に摂る意識をもつことが大切だと思います。

資料:農林水産省「食料需給表」(各年のデータ)
FAO「Food Balance Sheet」(供給純食材ベースの比較)
(注)米国の値は供給粗食料に当該年の日本の歩留まりを乗じて算出
FAO「Food Balance Sheet」(供給純食材ベースの比較)
(注)米国の値は供給粗食料に当該年の日本の歩留まりを乗じて算出
日本人の野菜摂取量は年々減っており、「肉食中心」とされ人口の3割が肥満で、健康に問題が多いといわれているアメリカ人のほうが、野菜を多く食べています。左グラフのように、野菜を食べる量は平成10年に逆転しています。アメリカで野菜摂取量が増えたのは、'91年から『5 A DAY プログラム』(野菜1日5皿以上食べよう)運動を展開し、野菜摂取量が3年間で15%もアップしたため。生活習慣病による死亡率も減少傾向になったそうです。
