


小林製薬(株) 中央研究所 通販開発グループ
小西 明伸 研究員
小西 明伸 研究員
皆さま、こんにちは。「ヒフミド モイスチャーローション」などの開発担当、小西です。このローションは、私が初めて最初から処方検討した思い出深い製品です。
ローション(化粧水)にもいろいろ働きがあるのをご存知ですか?潤い(保湿)をもたらすローションなら、専門家であれば実は比較的簡単に開発できるのです。しかし、私が開発したローションは保湿に働くのはもちろん、角質層の奥深くまで潤い成分を届け、次に使う「天然型セラミド
配合クリーム」の働きを最大限にいかせる状態の肌へと整える、という特長をもっています。その特長をもたせるのが大変だったのです。
ローションによってすき間が整然と並び、いわば道筋が整うことでクリームの天然型セラミド
が、奥までしっかり届きます。
乾燥で角質細胞が変形していると、不均一になりクリームが浸透しにくい状態に。ローションが角質細胞のひとつひとつに染みわたり、ふっくらと本来の形に整えます。
まずは保湿力のある成分を手あたり次第に調査し、机の上が原料で溢れ、動きがとれなくなったことも…。さらには、クリームにも配合されている天然型セラミド
を処方する必要もあります。学術書や論文などの膨大なデータから最適な濃度の配合・処方を調べ、天然型セラミド
を水に溶かすことで、浸透性を高めることに成功しました。
テストサンプルでのモニター調査では「しっとり」は好きだけれど「ベタつき」は嫌い、使った後は「サラッと」して欲しい…という結果が。単に保湿力が高いというだけではその要望に応えられません。また、先に述べたように、「天然型セラミド
配合クリーム」の働きをいかすという大きな課題もあります。そこでヒトの細胞膜と同じ構造をもつ成分や、もともと肌に存在する保湿成分に近いものを組み合わせるなど、配合量や種類を入れ替え、100を超える処方を試しました。妻にもテスターになってもらい、また、自分の肌も実験台にしながら、ようやく処方が完成したのです。ぜひ1度クリームと併せて使ってみてください。

