


小林製薬(株) 中央研究所 通販開発グループ
直江 真里 研究員
直江 真里 研究員
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気軽に食べられるにんにくを、との思いから黒にんにく誕生
にんにくの健康パワーは日本でも古くから知られています。奈良時代の天然痘大流行の際には、にんにくの摂取が奨励されたとか。また、日本最古の医学書「医心方」にも、風邪、腹痛や冷え、外用では傷にも効果があると記されています。
食べれば力の湧いてくるにんにくですが、においが気になったり、毎日食べるにはちょっと刺激が強い…という一面があることも事実です。そこで、なんとか皆が気軽に続けて食べられるにんにくをつくれないものだろうか、と考えた結果、試行錯誤の末に誕生したのが「黒にんにく」でした。
食べれば力の湧いてくるにんにくですが、においが気になったり、毎日食べるにはちょっと刺激が強い…という一面があることも事実です。そこで、なんとか皆が気軽に続けて食べられるにんにくをつくれないものだろうか、と考えた結果、試行錯誤の末に誕生したのが「黒にんにく」でした。
こだわりの末たどり着いた品種 青森の“福地ホワイト六片”
黒にんにくは、普通私達が目にするにんにくに、酵母や麹などの菌を添加せずに、にんにくが本来もっている力を引き出すことによって醗酵・熟成させた自然食品です。だからこそ、もとの原料となるにんにく選びは、黒にんにくの品質を左右する非常に重要なポイント。そう考えた私達が、こだわりの末にたどり着いたのが青森が誇る自慢のにんにく「福地ホワイト六片」でした。
青森県は冬の寒さがひときわ厳しい豪雪地域にあたります。初夏にはこの地域特有の季節風である「やませ」が冷害をもたらすこともあり、決して自然環境の穏やかな土地ではありません。しかし、ここで栽培される福地ホワイト六片は、長い雪の季節を耐え抜くことで本来の力が引き出され、糖度が高く身の締まった、質の高いにんにくに生長できるのです。価格の安い外国産のにんにくが多く輸入されるようになっても、福地ホワイト六片の人気は衰え知らず。誰もが認める品質の高さが人気の秘訣のようです。
青森県は冬の寒さがひときわ厳しい豪雪地域にあたります。初夏にはこの地域特有の季節風である「やませ」が冷害をもたらすこともあり、決して自然環境の穏やかな土地ではありません。しかし、ここで栽培される福地ホワイト六片は、長い雪の季節を耐え抜くことで本来の力が引き出され、糖度が高く身の締まった、質の高いにんにくに生長できるのです。価格の安い外国産のにんにくが多く輸入されるようになっても、福地ホワイト六片の人気は衰え知らず。誰もが認める品質の高さが人気の秘訣のようです。
丹精込めて栽培することで上質なにんにくが育ちます
青森県七戸町ではにんにく畑が一面に広がっています。
葉先が茶色になってくる6〜7月頃が収穫期で、約10日間という短い期間のうちに一気に収穫します。
葉先が茶色になってくる6〜7月頃が収穫期で、約10日間という短い期間のうちに一気に収穫します。
八甲田山の東に位置する青森県七戸町は、にんにくの有数の産地です。色鮮やかに花咲く初夏には、町全体が若葉のような蒼みのある、さわやかな香りに包まれます。この時期、約十日間という短い期間のうちに、にんにくの収穫が一斉に行われるのです。
にんにくは、強靭な野菜のように思われますが、実は非常に繊細で、細やかな配慮が必要です。秋のはじまりに種付けを行ったにんにくの収穫は次の6〜7月。約10ヵ月もの長い期間を土の中で過ごすため、土の栄養バランスには常に気を配らなければなりません。また、雪解けの時期には根腐れを起こしてしまう可能性があるため、毎日見回りを行います。収穫の日は、気温が上がるとせっかく採れたにんにくが弱ってしまうため、作業を早朝から始めます。自然と向きあう農家の方々の誠実さが、美味しくて栄養たっぷりのにんにくをつくるのです。
にんにくは、強靭な野菜のように思われますが、実は非常に繊細で、細やかな配慮が必要です。秋のはじまりに種付けを行ったにんにくの収穫は次の6〜7月。約10ヵ月もの長い期間を土の中で過ごすため、土の栄養バランスには常に気を配らなければなりません。また、雪解けの時期には根腐れを起こしてしまう可能性があるため、毎日見回りを行います。収穫の日は、気温が上がるとせっかく採れたにんにくが弱ってしまうため、作業を早朝から始めます。自然と向きあう農家の方々の誠実さが、美味しくて栄養たっぷりのにんにくをつくるのです。
まだ泥がついたままのにんにく。水分たっぷりで、手のひらにずっしりと重みを感じます。
ぎゅっと締まった土を、まずは専用の機械でていねいに掘り返し、その後ひとつひとつ収穫していきます。
畑にはカエルの
姿も見かけられます。
土づくりがきちんとされていれば、
食物連鎖もうまくまわります。
姿も見かけられます。
土づくりがきちんとされていれば、
食物連鎖もうまくまわります。
元気なにんにくは、元気な土が育みます。
ていねいに手間ひまをかけて醗酵・熟成させ黒にんにくに
丹精込めて育てられた福地ホワイト六片は、熟練の職人によって黒にんにくに仕上げられます。最適な温度と湿度を保たれた醗酵室で、約1ヵ月間にわたってじっくりと醗酵・熟成すると、白かったにんにくは徐々にあめ色へと変化していきます。さらに約1ヵ月、湿度を落として寝かせると、色は真っ黒になり、味は特有の刺激のない、フルーツのようなまろやかな甘さに変わります。
菌を添加しない自己醗酵では、時間がかかるうえ、温度・湿度、醗酵熟成期間の微妙な調整に仕上がりが大きく左右されます。そのため、経験に裏付けられた熟練職人の判断力と、ていねいな手仕事があるからこそ、高品質な黒にんにくができあがるのです。
菌を添加しない自己醗酵では、時間がかかるうえ、温度・湿度、醗酵熟成期間の微妙な調整に仕上がりが大きく左右されます。そのため、経験に裏付けられた熟練職人の判断力と、ていねいな手仕事があるからこそ、高品質な黒にんにくができあがるのです。
※活力成分は、ポリフェノールのこと。5倍は生の黒にんにくと加工前の生にんにくの含量比較。(Folin-Denis法 タンニン酸として)
