


小林製薬(株) 中央研究所 通販開発グループ
渡田 整治 研究員
渡田 整治 研究員

▲第5回 グルコサミン研究会にて発表する渡田研究員

渡田整治、磐田振一郎ら 「グルコサミンの変形性膝関節症に対する効果」(2008)より
多くの方がひざの痛みで悩んでいらっしゃいます。以前、私自身もひざ痛を経験し、その苦しさを実感しました。ひざの健康に役立つ製品を開発することで、その悩みにお応えできればと、グルコサミンの機能研究を進めてきました。中高年のひざ痛の原因は、軟骨がすり減るなどが原因で起こる「変形性ひざ関節症」が多いとされます※が、グルコサミンを摂れば、変形性ひざ関節症の痛みがやわらぐのかどうか、整形外科医の方々との共同研究を実施しました。その結果、歩くときの痛みが改善される(上グラフ参照)など、グルコサミンが患者さんにとってよい働きをすること、長期摂取をしても安全であることを確認し学会で発表いたしました。
※ 厚生労働省では、自覚症状のある変形性ひざ関節症の患者は1000万人以上、潜在的な患者数では3000万人と推計しています(「今後の調査研究の在り方について」平成19年8月 介護予防の推進に向けた運動器疾患対策に関する検討会)。
この試験方法について詳しく解説いたします
今回発表した試験は、手間と時間をかけて、グルコサミンの働きをより正確に判断できる試験を実施し、科学的に信頼性の高い研究結果となりました。ではこの試験方法(二重盲検試験)がなぜ信頼性が高いのか詳しく解説いたします。
信頼度の高い比較試験を選択しました
プラセボ効果という言葉をご存じですか?有効成分が入っていなくても薬だと思って飲むと、効いてしまうことがあります。たとえば、お医者様が小麦粉でつくった団子を「これを飲むと胃痛が治ります」と言って患者さんに飲ませると、本当に痛みがなくなる患者さんがいるのです。その効果をプラセボ効果(思い込み効果)といいます。プラセボ効果を除くために、二重盲検(ダブルブラインド)試験という試験方法があり、科学的に信頼できる比較試験として医薬品や特定保健用食品(トクホ)の試験などに用いられます。それは被験者をくじ引きなどで無作為にふたつのグループに分けて、ひとつのグループには本物を、もうひとつのグループには偽薬(プラセボ)を与えて効果を比較するものです。このとき被
験者も試験を行う医師も、与えられたものが本物か偽薬かわからないまま試験を行います。つまり被験者と医師の「本物だから効果があるはず」という心理的な思い込みや先入観などのプラセボ効果が排除できるわけです。
私達は今回の試験で、より科学的に信頼性の高い情報をお客様に提供するために、この二重盲検比較試験を採用しました。
験者も試験を行う医師も、与えられたものが本物か偽薬かわからないまま試験を行います。つまり被験者と医師の「本物だから効果があるはず」という心理的な思い込みや先入観などのプラセボ効果が排除できるわけです。
私達は今回の試験で、より科学的に信頼性の高い情報をお客様に提供するために、この二重盲検比較試験を採用しました。

※被験者には、偽薬があたる可能性もあることを説明し、同意を得て試験を行います。
最善の試験方法で確かな結果が得られ、
実りの多い学会となりました
実りの多い学会となりました

グルコサミンのひざの痛みを抑える作用について、これまでにも世界中で数多くの報告がされていましたが、今回、小林製薬(株)として働きや安全性を再確認し、学会発表できたことは大きな収穫となりました。
この試験は、変形性ひざ関節症の患者さんに、グルコサミンを1年間という長期間にわたって摂り続けていただいたものです。結果、症状が改善されたうえに副作用とされるものはみられず、グルコサミンの有用性と安全性の再確認ができました。皆さまに安心、信頼して摂っていただけることを、何よりもうれしく思います。
また、今回の学会は医師の参加も多い学会でした。このような場で医師の方に栄養補助食品の有用性を知っていただくことで、お客様が栄養補助食品に関する相談を医師に話せる環境づくりのお手伝いができたのではないか、とも考えています。
まだまだ可能性を秘めたグルコサミンの機能について、さらに研究意欲が湧いてきました。
この試験は、変形性ひざ関節症の患者さんに、グルコサミンを1年間という長期間にわたって摂り続けていただいたものです。結果、症状が改善されたうえに副作用とされるものはみられず、グルコサミンの有用性と安全性の再確認ができました。皆さまに安心、信頼して摂っていただけることを、何よりもうれしく思います。
また、今回の学会は医師の参加も多い学会でした。このような場で医師の方に栄養補助食品の有用性を知っていただくことで、お客様が栄養補助食品に関する相談を医師に話せる環境づくりのお手伝いができたのではないか、とも考えています。
まだまだ可能性を秘めたグルコサミンの機能について、さらに研究意欲が湧いてきました。

