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小林製薬中央研究所便り
ソフトカプセルの製造方法についてご紹介します
直江 真里 研究員
小林製薬(株) 中央研究所 通販開発グループ 
直江 真里 研究員

ひとこと
ソフトカプセルは、片割れに中身を詰めたものを2つ合体させていると想像されていませんか?実はこうしてつくられています。
ソフトカプセルとは
ソフトカプセルは、つややかな楕円形(オーバル形)が特長です。カプセルの中には、油分などをはじめ液状の有用成分が封入されています。その利点は
●機密性が高く内容液が空気に触れにくいため、酸素で劣化しやすいような有用成分に適している
●DHAなどの魚油やプロポリスなど、比較的香りが強いものも、香りが外にもれにくい 
などがあります。
カプセル(いわゆる外側をおおっている部分)の主成分は、ゼリーをつくるときに使うのと同じようなゼラチンです。ゼラチンは熱で溶け、均一に伸びやすく、冷やすと固まる特徴があるため、カプセルをつくるのに適しています。
ソフトカプセルができるまで
ソフトカプセルはこうしてつくります
ゲル状のカプセル(ゼラチンに水とグリセリンなどを加えたもの)を冷やし、まずは薄いシート状に伸ばします。
左右からゼラチンのシートを流して、中央でV字型に。
楕円形に穴を開けた金型のついているドラムで、ゼラチンシートを左右からはさむようにします。
熱を加え、部分的にゼラチンシートを溶かすとともに、金型に圧力をかけ、ゼラチンのV字の先端部を接着させます。
内容液を、接着したゼラチンシートの間にタイミングよく注入します。金型の穴の形に添って内溶液の入ったゼラチンシートは楕円形に膨らみ、ソフトカプセルの形になります。
金型が回転し、ゼラチンは内容液を包み込んで接着され、中には内容液が封入されます。
この小さい粒にいろいろなノウハウが凝縮しています
小林製薬(株)中央研究所 通販技術開発グループ 桜井 亮介
小林製薬(株)中央研究所 通販技術開発グループ 桜井 亮介
ソフトカプセルの中身は液状ですので、薄さ0.8〜0.9mmのカプセルの中にもれのないようきちんと封じ込めるのは、実は至難の業です。何度も試作をしてカプセルの厚みや作業温度、カプセルの水分量の調整、カプセルをつくる円柱状の金型ドラムの回転スピードやタイミングなどに細かい調整を行い、職人技ともいえる作業を積み重ねていきます。また、工場の場合、たくさんの量をいつも変わらない品質でつくり続けられるよう、製造条件の調整も必要となります。できあがったカプセルを一定間隔で抜き取り、断面を顕微鏡で見て成型状態の確認も行います。
「割れ」や「もれ」などをなくし、一定品質のものだけをお届けするために、私達は常にテストと検証を繰り返しています。1億粒中の1粒に何か不具合があっても、それはお客様にとっては1粒中の1粒。このことを常に意識しながら取り組んでいます。
ソフトカプセルの製造は繊細さが必要です。機械が作っているといっても人が深く関わり、この小さな1粒に細かい技術とノウハウ、そして愛情がこもっています。
※ 製造時。製品では0.35〜0.45mm
研究員のひとこと
ソフトカプセルは、すべてのバランスがうまくいって、ようやくつくれるという世界です。その難しさ、厳しさを今回改めて実感しました。いかによい製品に向上させていくか、日々試行錯誤している技術者の方々の思いを感じながら摂っていただけると、とてもうれしく思います。
直江 真里 研究員
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