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ノコギリヤシ 前立腺肥大による排尿トラブルの改善に役立つ
ノコギリヤシに期待される働き
北アメリカ原産のヤシ科の植物「ノコギリヤシ」は、ノコギリのようなギザギザとした部分をもつことが名前の由来です。オリーブ大の果実は昔からアメリカ先住民の食物であり、排尿トラブルの民間薬としても使われたといわれます。「夜中に何度もトイレに起きる」「尿が出にくい」「残尿感がある」などの排尿の悩みは、加齢にともなって中高年の男性に多く現れます。それらの悩みの主な原因として前立腺肥大が挙げられますが、近年の研究によりノコギリヤシの果実エキスは前立腺肥大にともなう排尿トラブルを日本人においても軽減することがわかっています(図1)。
図1 ノコギリヤシが、日本人の頻尿や排尿困難などを改善
方法
前立腺肥大症患者のうち6人は、ノコギリヤシの果実エキス320mg/日と植物成分の組み合わせ※1、別の6人はノコギリヤシ果実エキスなし(プラセボ)を8週間摂取した。
結果
ノコギリヤシの果実エキスと植物成分の組み合わせ摂取群は、プラセボ群に比べて国際前立腺症状スコア(IPSS)での改善度が高く、排尿障害を有意に改善した。
2008年第11回日本補完代替医療学会学術集会より
※1 トマトリコピン、ハルコガネバナの実エキス、オオバコの種子エキス、ヤマイモエキス、ニラの種子エキス、ニッケイエキス、クコの実エキス、オランダビューの種子エキス
前立腺が肥大する原因は正確にはわかっておらず、加齢と男性ホルモンの分泌バランスが影響していると考えられますが、ノコギリヤシの果実エキスは、さまざまな作用が複合的に働くことで、前立腺の肥大にともなう排尿障害の改善に役立つとされています(図2)。また、ノコギリヤシの果実エキスは、ヨーロッパの国々では初期の前立腺肥大症の治療薬として使われており、米国や日本ではサプリメントとして人気の成分です。
図2 ノコギリヤシが前立腺肥大を抑える仕組み
※2 下部尿路とは、膀胱から尿道の出口までのこと。ノコギリヤシの果実エキスが下部尿路に直接作用して、前立腺や尿道、膀胱の筋肉の収縮をゆるめ、下部尿路症状(頻尿や残尿感など)の軽減に働きかける可能性がある。