
スタミナがつくといわれる北国育ちの希少な植物
長く厳しい北国の冬を越え、翌年の雪解けの頃に芽をだす「行者にんにく」。名前はにんにくですが、茎や葉の部分を食用とします。その昔、北海道の山中で厳しい修行を続ける行者が、「体力をつけるために食べた」という言い伝えに由来するとされ、滋養強壮や疲労回復の作用があることから、現在でも地元ではよく知られている山菜です。

北海道をはじめ、北の山地に自生しています

活力をもたらし、全身の健康に役立つ
食べるとスタミナがつき、毎日の生活に活力をもたらしてくれるとして注目されている“行者にんにく”。にんにくのような独特の香りや辛味が特徴で、そのもととなるのはイオウを含んだ化合物(含硫化合物)です。これらのにおい成分には、疲労回復だけでなく、血液をサラサラにする作用や内臓脂肪を燃やしやすくする作用など、生活習慣病の予防をはじめ、全身の健康に役立つさまざまな働きがあることがわかっています。

寒冷地の山の奥深くに自生する「行者にんにく」。食べられる大きさに生長するのに、約8年もの歳月を要することや、天然のものはまだ雪の残る4月末から5月にかけての短期間にしか採取できないことなどもあって、希少な植物といわれます。
近年では乱採が進み、人が簡単に入れる場所では採れなくなっているため、熊のでるような山奥の斜面で“行者にんにくの名人”と呼ばれるベテランの採取者が、危険な作業に向かいます。山中を4~5時間も探し歩き、沢のきわの崖に生えている天然の「行者にんにく」を、からだに命綱をつけて、小さな鎌で1本ずつ採取するのです。
近年では乱採が進み、人が簡単に入れる場所では採れなくなっているため、熊のでるような山奥の斜面で“行者にんにくの名人”と呼ばれるベテランの採取者が、危険な作業に向かいます。山中を4~5時間も探し歩き、沢のきわの崖に生えている天然の「行者にんにく」を、からだに命綱をつけて、小さな鎌で1本ずつ採取するのです。
採取時は茎を傷つけないよう斜めにナイフを入れます。
次の芽ぶきのために根と茎の下部は残します。
山間を分け入り急斜面を登っての採取は、とても危険な作業です。
発行協力:からだ情報「すこぶる」編集室 「からだ情報すこぶる」の定期購読の希望はコチラ

